日頃の感謝と共に、これからも変わらぬお付き合いをという思いを込めたお中元。

喜んでいただくのはもちろんのこと、
お世話になった方へ贈るものだけに、失礼がないようにしたいですね。

ここでは贈り方や渡し方、マナーなどをご紹介します。

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お中元の贈り方には種類がある渡し方について紹介!

お中元 由来 意味

夏のご挨拶であるお中元は、道教の年中行事である「中元」が起源。
これに日本古来の先祖供養の風習が融合し、親類縁者などへ
お供え物を配る習慣ができたと言われています。

その後、江戸時代には、感謝の気持ちを込めた贈り物へ変化。
現代のように、上半期の区切りにお世話になった方に贈る習慣として定着しました。

贈る時期は地方によってずれがありますが、
首都圏では7月上旬から15日ごろまでに贈るのが本来の習慣です。

最近では6月下旬から7月15日ごろまでに贈ることが一般的になっています。

最近では配送が一般的になりつつありますが、本来は
先方のご自宅や会社に直接伺い贈り物を渡すのが正式な方法です。

お中元を渡す前の準備

  1. 事前に電話などで先方のご都合をうかがう。
  2. 商品は持ち運びしやすい大きさや重さのものを選ぶ。
  3. 午前10時~11時、午後14時~16時くらいに訪問する。
相手の家におじゃまして渡す場合

最低限、以下の点に気を付けましょう。

【渡すときの手順】

  1. 挨拶をする
  2. お中元の品を包んだ風呂敷を解く。お店の紙袋の場合も取り出す
  3. 先方が、熨斗に書かれた文字を読める形で渡す
会社など持参して手渡し

お中元を取引先の方へ贈るときには、両親などへ贈るときと違い細心の注意が必要です。

マナーを守っていないと相手に失礼にあたるだけではなく
最悪の場合、信頼を失い今後の取引にも影響する可能性があるからです。

取引先にお伺いする前にはきちんと連絡をして、相手の都合を聞いてからお伺いしましょう。

会社で直接お渡しする場合には、部屋に通されてから
袋などから品物を出し、表書きが相手に見えるように向けて両手で持って渡します。

もしも外で会う場合にも、渡す時には会社で渡すときと同じように
品物を袋から出して、宛名を相手に向けて渡すようにしましょう。

相手がそのまま会社に持ち帰るのが困難そうであれば、
持参した袋を「もしよろしければ」という形で渡してもいいでしょう。

郵送して贈る

贈り先が遠方であったり、忙しくて宅配便で贈るケースも増えてきています。

その場合、送り状を品物に同封するか、
品物よりも早く送り状が別便で届くようにしましょう。

送り状には

  • 時候の挨拶
  • 日頃の感謝の気持ち
  • 贈り物を選んだ理由

などを書きます。

身内など親しい間柄であれば、電話やメール、はがきでも構いませんが
目上の方にはきちんとした封書で贈ることが礼儀です。

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お中元を贈る時のマナーについて知っておこう

お中元 贈る マナー

お中元は、先方に訪問し、感謝の言葉と共に手渡しするのが本来の贈り方です。

ただ、近年は、宅配便が発達したこともあって、デパートや
インターネットからの直送も一般的になり失礼にあたるということは無くなってきています。

お中元の一般的な相場は3000~5000円です。
必ずいくらという決まりはありませんので、品物の金額は
お世話になっている度合いで決めるようにします。

例えば、親戚の方でしたら

  • 近くに住んでいて、行き来があり何かとお世話になっている場合は5000円
  • 遠くに住んでいて、時折電話で話したりする程度の場合は3000円

また、常日頃から特にお世話になっていて、これからも
お世話になるだろう方には、1万円程度の物を贈る方もいらっしゃいます。

※贈り物として人気のある商品券やギフト券などを
目上の方へ贈ることは、失礼にあたるので避けましょう。

前年より金額を下げることは、大変失礼にあたるので
品物選びに迷ったからといって、むやみに高額な物を贈ることは避けましょう。

お中元を手渡しする時のマナーと気を付ける点は?

お中元 贈るとき 気をつけること

持参するときの風呂敷や袋はどうするのか

贈り物は、風呂敷に包んで持っていきます。
風呂敷がない場合は、お店の紙袋でも構いません。

お中元にふさわしい風呂敷の包み方は、平包みお使い包み
平包みは、お相手の前で、さっと贈り物を出すことができます。
改まった場では、平包みが正式です。

お使い包みは、しっかり結ぶので
贈り物をうっかり落としてしまう心配がありません。

お中元を贈るときの熨斗はいるのか

贈り物は包装紙で包み、熨斗(のし)をかけます。
包装紙の外側に熨斗をかけるので、「外熨斗(そとのし)」と言います。

持参する時には、外熨斗にします。
渡す時に表書きが見え、贈った目的がお相手にすぐわかるようにするためです。

熨斗の種類は、水引が蝶結びの慶事用(赤白・赤金)を選びます。
蝶結びは、何度あっても良い事に利用します。

水引より冗談に「お中元」と書き、下段に名前を書きます。

何か挨拶状や手紙もいれたほうがいいのか?

挨拶状は、基本的に宅配など直接顔を合わせずに
品物を贈る場合に必ず同封するか郵送で贈るのが礼儀です。

お中元を手渡す際は、その場でお世話になっている旨と感謝の気持ちを素直に伝えるのが一番です。
日持ちしないものの場合は、「お早めにお召し上がりください」
とつけ加えるのも忘れないようにしてください。

まとめ

お中元を贈る時のマナーには様々ありますが、そこまで気にする必要はありません。

いつ贈るかの時期や、誰に贈るかのほうが重要です。
お中元は一度始めてしまうとなかなかやめにくいので
誰に贈るか相手はよく考えてからにした方がいいですよ。

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