お彼岸ってなあに?と聞かれても、詳しく説明するのはちょっと難しいものです。

お彼岸にお墓参りには行っていても、
その意味や由来までははっきりとは分からない・・・なんてお母さんも多いのでは?

という私自身も知らないことが多いので、
調べてみたことをまとめていきたいと思います。

簡潔にお子さんにもわかりやすく解説していきますね!

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お彼岸ってどういう意味?

そもそも、「彼岸」とは仏教用語のようです。
それがどのようにして、日本の風習になっていったのでしょうか?

仏教では、ご先祖様や仏様のいる世界を「彼岸」と言い、
私たちのいる世界を「此岸」と言います。

いわゆる、天国のことを「彼岸」と言うわけですね。

私たちの生きる迷いの世界から、
悟りの世界である仏の世界(天国)へ到達するという意味もあるそうです。

お彼岸は、ご先祖様の住むあの世と私たちの住むこの世が最も近くなる日
とされていて私たちがご先祖様の元に出向いて供養をする日なのです。

それが現在のお墓参りというわけです。

お彼岸の由来は?

お彼岸由来

仏教では、私たちの住むこの世は迷いや悩みに溢れた世界とされていて
私たちが6つの修業をすることで、極楽である「彼岸」に渡ることができるとされています。

その6つの修業とは、幸せを得るための条件とも言われています。

◎布施(ふせ)・・・ほどこす、という意味。誰かのために良いことをすること。

◎持戒(じかい)・・・相手のことを考えながら譲り合って生きていくこと。

◎忍辱(にんにく)・・・悲しいことや辛いことがあっても頑張ること。

◎精進(しょうじん)・・・向上心を持って努力すること。

◎禅定(ぜんじょう)・・・どんな時も心を落ち着けること。

◎智慧(ちえ)・・・真理を見極めて考えること。知識だけではない。

この6つの修業のことを『六波羅蜜(ろくはらみつ)』と呼びます。

私はお子さんが幼稚園や学校で身につける社会性のようなものだと感じました。

私たちも知らぬ間に修業をしているのかもしれませんね。
難しい話ではありますが、納得の部分も多いように思います。

ここまで仏教での「彼岸」を説明してきましたが、
日本独自の進化を遂げて、現在のお彼岸になったと考えられます。

仏教が日本に到達する前から、
日本には「万物に神様が存在する」という考えがありました。

太陽も神様である、という日本の考え方に
仏教の西方浄土(極楽浄土は西にある)という考え方が伝わったことによって、

太陽が最も真西に沈む春分の日と秋分の日に、
ご先祖様を供養するのが良いと考えられるようになったとされています。

また、昼と夜の時間がほとんど同じ長さになることから
あの世(彼岸)とこの世(此岸)が最も近くなる日とされています。

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お彼岸の時期はいつなの?

お彼岸は年に2回あります。

春は、春分の日の前後3日間で合計7日間あります。
秋も同様に、秋分の日の前後3日間、合計7日間がお彼岸とされています。

春分の日と秋分の日はそれぞれ国民の祝日で、感謝し、記念する日として定められています。

  • 春分の日・・・自然をたたえ生物を慈しむ日。
  • 秋分の日は・・・先祖をうやまい なくなった人々をしのぶ日。

という意味があります。

私自身、改めて祝日に込められた想いを知って 少し身が引き締まりました。

なんとなく行っていたお墓参りの意味も考え直して、
娘にもきちんとお話しながらご先祖様に会いに行こうと思います。

お盆とお彼岸の違いって?

現在の日本においては、どちらもご先祖様を
供養する日として知られていますが、その違いってなんでしょう?

私自身、疑問に思ったので調べてみました。

お彼岸は私たちがご先祖様の元へ出向いて供養する日であるのに対し、
お盆は、ご先祖様が私たちの元へやってきてくれる日で
きちんとお迎えして、送り出すのがお盆の仕来たりです。

同じく供養する日ではあっても、考え方が全く違うのですね。

我が家のお彼岸エピソード

お彼岸お墓参り

お彼岸になると家族でお墓参りに行くのですが、
なぜお墓の前で拝むのか理解できていない娘は、
走り回ったりお供え物のお菓子を片っ端から回収したりと大変でした(笑)

そこで、今年こそはきちんと話をしてからお墓参りにいこう!と向き合いました。
ご先祖様と言っても、娘はイマイチぴんと来ていないので
亡くなったひじいちゃんの話をしてみました。

娘は1度も会ったことがなくても、
私の知っているおじいちゃんの話なので真剣に聞いてくれました。

旦那も、すでに亡くなっている自分のおじいちゃんの事を話してくれました。

今日はおじいちゃんが眠っているお墓に行こうねと連れ出すと
前回とは 打って変わって静かに手を合わせていました。

そして自分のお菓子までお供えしてくれて
その様子を見て「きっと喜んでるね」と家族で笑い合いました。

子どもだから作法なんかは気にしなくていいけれど、
子どもが知りたいと思った時にはお彼岸の意味も説明してあげたいものです。

最後に

少し難しい話が多かったように思いますが、
身近なことで考えてみると良いのかもしれません。

天国が最も近くなる日に、大切な人に会いにいく日ということですね。

家族のある人は、家族と一緒にお墓を赴くのが良いそうですよ。

ご先祖様のおかげで今の私たちがいることに感謝し
家族で幸せに暮らしていることを報告しにいきましょう。

また、大切な人を亡くしてしまった人にとっては、更に特別な日になるのです。

忙しかったり、出身地になかなか帰ることが出来ない人などは
天国があるとされている西の空を、拝んでみるのも良いかもしれません。

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