アフリカ大陸の1/3近くを占めている、世界最大の砂漠であるサハラ砂漠。
そんな広大なサハラ砂漠でゴミをばら撒くことで
砂漠の緑化に取り組んでいる人がいる事をご存知ですか?
広大な砂漠が緑化するというのはとても有意義なことですよね。
そこで今回は、ゴミを撒くことで砂漠を緑化するという
素敵な取り組みについてご紹介していきたいと思います。
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サハラ砂漠でゴミをまいて緑地化を目指すというのはどんな取り組み?
サハラ砂漠でゴミをばら撒いていると言うと、
『え?!砂漠にゴミをばら撒くなんて不届き者?!』
『ゴミをばら撒くなんて環境破壊では?!』
と憤りを感じたりする人も少なくないかもしれませんが、決してそんなことはないのです。
サハラ砂漠でゴミを撒くと言うのが実は、
砂漠の緑化に繋がっているというのだから驚きです。
では、サハラ砂漠にゴミを撒くとなぜ砂漠の緑化に繋がるのでしょうか?
この緑化活動では、主にニジェールの首都である
ニアメという都市から回収されたゴミを、砂漠に建設されたサイトに
搬入しばら撒くという取り組みをしています。
サハラ砂漠にゴミを撒く事によって
サハラ砂漠を緑化する効果が本当にあると言われています。
ゴミをばら撒いた1年目には、トンジンビエが育ち、
2年目にはマメ化の草の生育が確認され、3年目以降には、なんと樹木が育ったそうです。
このような感じで都市部の生活ゴミを
サハラ砂漠にばら撒くことで植物が育っています。
都市部の生活ゴミには栄養分がたくさん含まれていて
そのなかには実は植物の生育に必要な成分が豊富なのです。
ゴミには新たに植物が育つための栄養分があるのはもちろんのことですが、
砂漠の砂の上にゴミをばら撒くことで、砂嵐によって
砂が飛んで行くのを受けとめるという効果も期待できます。
これによって砂漠化の原因の1つである浸食作用を緩和することができます。
ゴミをばら撒く事で新しい植物を育てるのと同時に、
浸食作用を抑える事で、砂漠の緑化に効果が大きく出ているようです。
サハラ砂漠にゴミをまいて緑地化を目指す日本人がいる?それは誰?
サハラ砂漠にゴミをまくことで、緑地化をめざしているのは実は日本人なのです。
その人物はというと、京都大学大学院アジア:アフリカ地域研究科の大山修一準教授です。
大山準教授は2000年からニジェールの首都近郊にてフィールドワークをしており、
2005年に『西アフリカ・サヘル地域における都市の有機性廃棄物と家畜を利用した緑化活動』と
題したプロジェクトのもとに、サハラ砂漠にゴミをばら撒き始めました。
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そもそもなんで砂漠化するの?
アフリカの1/3もの地域を占めるサハラ砂漠ですが、
どうしてそのような大きな面積が砂漠化していったのでしょうか?
もともと雨が降る量がすくない、やせている土地でした。
そんなやせた土地で作物を無理矢理に植えたり、たくさんの家畜を
過剰飼育したりする事で、土地が植物を育てる能力を奪って行ってしまいます。
つまり草も生えてこない土地=砂漠になってしまうということです。
植物も育たないと言う事は40℃越えのギラギラ太陽をさえぎるものがなにもなく、
更に乾燥が進むので生活がし難くなり、人々はまた次の地域へと移住していきます。
そしてまた新たな土地でもやせた土地で無理に作物を作ったり
家畜がを飼育したりするので、またその土地が、草も生えない砂漠になって・・・
ということで、どんどん砂漠化が進みます。まさに負のループです。
サハラ砂漠ってどんなところ?
サハラ砂漠というのはアフリカ大陸の北部にある世界最大の砂漠です。
面積は860万㎢でサハラ砂漠の語源はアラビア語の[荒野]です。
エジプト、アルジェリア、リビアの国土の大半を占めています。
砂漠というとひたすら砂というイメージを持ちがちですが、
実は、石油や天然ガスなどの地下資源があることでも知られています。
まとめ
『サハラ砂漠にゴミを撒く』という、一見すると環境破壊に見える事が、
詳しく見てみると実は緑化活動というのはとても驚きでしたね!
ニジェールの首都近郊の都市部のゴミが砂漠に撒かれ、
それが広大なサハラ砂漠の緑化に役立ち、砂漠の緑化が定着すれば
砂漠のままではなかなか叶う事のなかったような土地の有効活用が出来るといいですよね。
砂漠に芽吹いた新しい植物が根をはり、水分をしっかり
キープしてくれるようになれば、緑化のためのいい循環が始まりそうですよね。
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