梅雨から夏のはじまりにかけてキレイに花咲く紫陽花。紫陽花の花の色は青や水色、紫色、ピンク色、白色、緑色などなどバラエティに富んでいます。

また、同じ紫陽花でも、育つ土で咲く花の色が変わったり、花の咲き始めから咲き終わりまでで色が変化したりと、まさに七変化するお花ですよね。辞書で『七変化』という言葉を調べると『紫陽花の別の呼び方』と載せられているほどです。

そんな色の変化の激しい紫陽花を自宅で育てていたら『思い通りの色の花を咲かせたい!』とか、『去年購入した時と同じ色の紫陽花を咲かせたい』と誰でも一度は悩みますよね。

そこで今回は紫陽花の花の色が変わるメカニズムと、好みの色の花を咲かせる紫陽花の栽培方法のポイントをご紹介していきたいと思います。

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紫陽花の色が変わるのは土の酸性度が関係している!その理由とは

紫陽花の花の色の変化には、土の酸性度によるものと、秋まで花が楽しめる秋色紫陽花の長く花が咲く中での老化現象によるものとがあります。ここでは、好みどおりの花色の紫陽花の花を咲かせるために、土の酸性度による紫陽花の色の変化について詳しく解説いたします。

『去年購入してきた紫陽花の花の色が変わってしまう』という現象、紫陽花を栽培していたら、誰しもが経験することではないでしょうか?

紫陽花の花の色の変化にはアントシアニン系の色素が関係しています。紫陽花の花の色が青色になるとき、酸性の土の中でアルミニウムが溶かされて吸収されやすくなる事によって色素と結合することで青く発色しています。

それとは反対に紫陽花の花の色がピンク色になるときは、土の中のphは高く、中性やアルカリ性の時はアルミニウムが溶けにくくなり、アルミニウムが吸収されず色素と結び付くことが無いので花の色はピンク色になるということです。

これが、酸性の土壌で育った紫陽花の花は、青。アルカリ性の土壌で育った紫陽花の花はピンク系の花を咲かせるメカニズムです。

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紫陽花の色を綺麗にするには肥料が必要?肥料はどれを買うべきか

紫陽花の花の色を青系にしたい場合と、紫陽花の花の色をピンク系にしたい場合とでは育て方は異なります。

土壌の酸性度で花の色が変化する紫陽花の品種の、土のphを調整するタイミングとしては、青系もピンク系も4~5月くらいの時期がおすすめです。

青系の紫陽花の花を楽しむための育て方

紫陽花の花を青系にキレイに発色させるためには、土壌のphを下げて酸性にすることが必要です。そんな時に土壌に加えたいのは『ピートモス』や『鹿沼土』です。

ピートモスを使った土壌は、水持ちは良くなるものの、その反面、根ぐされが起きやすくなってしまうので注意が必要です。
鹿沼土を使った土壌は、ビックリするほど水はけが良くなり。水は通過するだけといった具合です。

紫陽花がキレイな花を咲かせるためには、まず紫陽花が健康であることが大切です。保水力を高める『ピートモス』と、水はけを改善する『鹿沼土』をバランス良く混ぜて使うことをおすすめします。市販の肥料で『青い紫陽花用』の肥料を購入して与えてみるのもお手軽です。

ピンク系の紫陽花の花を楽しむための育て方

紫陽花の花をキレイにピンク系に発色させるためには、土壌のphを上げて酸性にする事が肝心です。
そんな時に土壌に加えたいのは『苦土石灰』です。

ピンク系の花を土壌が酸性になる『鹿沼土』ではなく『赤玉土や腐葉土』を使って土づくりをしたところに『苦土石灰』を混ぜて使います。市販の肥料で『赤い紫陽花用』の肥料を購入して与えてみるのもお手軽ですよ。

まとめ

いかがでしたか?梅雨から夏のはじまりにかけて、たくさんの小さくて可愛らしい花を咲かせて目を楽しませてくれる紫陽花の花。土壌のphによって花の色が変化する事で知られています。

紫陽花を自分の手で育てる時、好みの花を咲かせるには、土壌の酸性度の調節をすることが不可欠です。ピンク系の花を咲かせたい時には土壌をアルカリ性に、青系の花を咲かせたい時には土壌を酸性に。土壌を酸性やアルカリ性に調整する時に大切にしたいことは、適量を守って、過度に入れ過ぎて土壌を劣化させないことです。

今年こと、あなた好みのキレイな紫陽花の花を咲かせてみてくださいね♪

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