頻度は違ってもお盆や月命日などにお墓参りをしている方は多いのではないでしょうか。でもそんな時よく見かける光景が、お墓に挿された枯れた生花だと思います。誰にも参ってもらえていないようでなんとなく寂しい気持ちになってしまいますよね。

「どうせ枯れてしまうのであればずっと綺麗さを保ち続けられる造花でいいのではないか?」
なんて私は思ってしまったことがあります。

ただ確かに最近は造花を生けている方も多数いらっしゃいますが、実際のところ造花でもいいのでしょうか?とても気になってしまいますよね。

そこで今回はお墓に供える花は造花でも良いのか、また生花を供える場合に長持ちさせるにはどうすればいいのかなどをご紹介します!

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お墓に供えた花が枯れるのは申し訳ない?造花ではもっと失礼なの?

お墓に供えた花が枯れてしまっているのを見ると、あまり墓参りに来れていないようで申し訳ない気持ちになってしまうこともありますよね。ですが、枯れた花を置いておくのは本当にだめなことなのでしょうか?また綺麗さを保つために造花を置いておくのはマナーとして失礼に当たらないのでしょうか?

それぞれ気になる疑問を解消すべくお伝えしていきます!

生花が枯れているのは問題ない?

確かにご先祖様のことを常に思って花が枯れる前に定期的に墓参りをし、綺麗な花を供えるのが理想ではあります。
ですが遠方だったり、日常が忙しかったりと定期的にお墓参りに行くことが難しい方が多いのが事実です。

大切なのは花が枯れてしまうかどうかよりも、花を供える時の故人・ご先祖様への供養と感謝の気持ちです。その気持ちを持って、お墓を掃除したり枯れた生花を処理して新しい生花を供えることが大切になります。花はどうしても枯れてしまうものでありマナーとしての問題はないので、必要以上に申し訳なく思うことはありません!

造花を供えたら失礼になるのか?

結論から言ってしまうと造花でも問題ありません。
もともと生花を供えているのは生きた花のように厳しい環境の中でも耐え忍び立派に美しく生きていく、というご先祖様への誓いからそのようにしています。

ですが、仏教では造花を供えてはいけないとは言われていませんのでマナー違反にはなりません。水が腐ってしまったり、そこから虫が出てきたりすることもなく綺麗なお墓の状態を保てるので、そのような観点から造花の方がいいという方もいます。

なので花が枯れてしまうよりは造花のほうがいいかなと考えている場合でも宗教的に失礼にあたるということはないので、安心してくださいね!

造花でも失礼に当たらないというのには驚いた方もいるのではないでしょうか。私もはじめはマナー違反かなと考えていたので驚きました。昨今では造花の方が多い霊園も増えてきていると言われていますので、枯れた花が気になる場合は検討されてみてもいいかと思います。

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お墓の花は枯れるもの、でもせめて長持ちさせたい!すぐできる4つの工夫とは?

花はどうしても枯れてしまうものですが、できるだけ長持ちさせたいですよね。
そこで花を長持ちさせるポイントですが、花が触れる部分に細菌を繁殖させないことが大切です!
具体的にどうすれば細菌が繁殖しにくくなるのか、それをみていきましょう!

茎を斜めに水切りをする

水の中で花の茎を3cmほど斜めに切りましょう。
水の中で切ると空気に触れることがないので切り口を新鮮に保てますし、茎を斜めに切ると平行に切るよりも切った面積が大きいため水分を多く吸収します!

切り口を炙る

水切りした花の切り口をライターやマッチなどで炭化するまで炙りましょう。
炭化させることで細菌の繁殖をしにくくし、炭は水や湿気を吸収しやすい性質があるのでより一層花も水分を吸収できるようになります。

茎だけを花立ての水につける

葉の部分は水に浸からないようにしましょう。野菜や普段見かける植物でも水分がついている部分はすぐに傷んでしまいますよね。それを防ぐために、水に浸かる部分は茎だけにしておくのがおすすめです。

花立に銅を入れて殺菌する

銅には殺菌作用があると言われていますので、細菌が繁殖しにくくなるよう水の中へいれておくのが有効です。
銅の中で誰でも持っているものといえば10円玉かなと思いますので、生花を供えるときには花立ての中に10円玉を入れるようにしましょう。

簡単な方法ばかりなので、あまり頻繁に墓参りに来れない・枯れさせてしまうのは忍びないという場合はぜひ試してみてくださいね!

まとめ

花が枯れてしまうのは仕方のないことなので、枯れた花を気にするよりも墓参りの本来の目的であるご先祖様への感謝と供養の気持ちを大切にしましょう。また造花でも仏教の教えとしては問題ないので、枯れた花が気になってしまうという方は検討されてみるのはいかがでしょうか。

やっぱり生花が良いという場合は簡単にできる4つの方法で枯れにくくすることができるのでおすすめです!

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